「雑談力」コミュニケーションスキルを身につけたい方におすすめな本。【ネタバレ・内容要約・感想】

「雑談力」

今回は五百田達成さんの「雑談力」を紹介していきます。

100万部以上売れている本なので、何か学べるところがあるでしょう。期待大です!

本書の前提

雑談力とは

雑談は普通の会話とは、全く異なる。

会話には大きく分けて、

  1. 友達や仲の良い人との楽しいおしゃべり
  2. 仕事の場面での、きちんとした大人としての会話

があります。

雑談は「第3の会話」に相当するが、どちらかのやり方で適当にやろうとするから、うまくいかないのです。

雑談とは、

微妙な間柄の人と、適当に話をしながら、なんとなく仲良くなる

という、とても繊細な会話の方式です。

そして、どのように雑談すれば良いのかというと、雑談の型にはまるようにすればいいだけです。

いいと思った内容

この本で自分が勉強した内容をまとめていきます。簡単に一言にまとめていくので、もっと深く読みたい方は、ぜひ書籍を手に取ってみてください。

気持ちのやりとりを心がける

ニュースの表面的な内容やただの情報だけのやり取りは、お互い深い雑談にはならない。

自分が感じた生の気持ちを共有する方が、親密な関係を築きやすい。

肯定しまくる

相手の話をとにかく肯定し、共感することで、相手が気持ちを言いやすくなります。肯定され続けると、つい自分の気持ちを話ししたくなるのです。

否定やアドバイスは相手は求めていないので、絶対にしてはいけません

自分の名前は何度でも名乗る

例え、一度会った人にも、名前を名乗ることは大事なコツ。相手はこちらの顔と名前を覚えていない確率が高いからです。

こちらから名乗ることで、なんとなく相手も名乗り返してくる流れになるため、相手の名前を確認できるのも、嬉しいポイントです。

同じ名前の知人の話をせず、名前の由来を聞く

同じ名前の人がいたから、という話は先に続かないし、なんのメリットもありません。

名前をフックに雑談する際には、名前の由来を尋ねることです。

苗字の由来から出身地の話になったり、思いがけないエピソードにつながる可能性があります。さらにその人だけのオリジナルのストーリーがあることも良い点。

他人の話をしないで、お互いの話をする

共通の知人と言っても所詮は他人です。最初のとっかかりとしてはいいのですが、どこかでお互いの話題にシフトした方が良いです。

会話に出てくる、キーワードをヒントにして、お互いの話題につなげることが大事。

雑談において共通点にこだわる必要はない

もちろん、共通点があれば話は盛り上がりますが、必ずしも共通点にこだわる必要はありません。

むしろ全く知らないことを相手が知っているときは、雑談が盛り上がるチャンスです。自分の知らない内容に関して、ひたすら聞いたとしても、相手の興味あることであれば気持ちよく教えてくれるでしょう。

過去・現在・未来 で尋ねる

昔から〜〜なんですか?今でも〜〜なんですか?今週末も〜〜??などの質問は非常に使えます。

そして、これはいろいろな話題に応用できるため、非常に使えるテクニックになるでしょう。

食べ物の好き嫌いは鉄板ネタ

食べ物の好き嫌いは誰も傷つかないが、人柄が出やすいため、非常におすすめ。

ただ、「ラーメンが好き」に対して、「カロリー高いよ」など説教・アドバイスしたがりの人に対しては、逃げるが勝ち。

3割自分、7割相手の話がベストバランス

相手に質問しすぎている場合は、少しだけ自分の話をして、すぐに相手にバトンを戻すことが大事。

「私は〜〜しちゃうんですけど、そういうことないですか?」

「僕〜〜だなあて思うんですけど、そう思いません?」といった言い回しが便利。

腕を組むのはNG

腕を組むのは、「防衛」のサイン。相手に「これ以上、こちらの領域に入ってくるな」というメッセージを送ることになるのです。

また、腕を組むことで必然的に体の動きがなくなるため、よくない。

腕は組まずに、話しながら意識的に手を動かしましょう

ちなみに話したくない相手にわざと腕を組むのもアリ。

陽キャになる必要はない

無理に社交的な性格を目指さなくても、テクニックさえ身につければ、雑談はうまくいきます。性格ではなく、コツの問題なので、単に「慣れ」が必要

「適当に声を発する」「どうでもいい相手にどうでもいい言葉をかける」をしていくうちに「なんとなく会話を続ける」メンタルが身につくのです。

「ネタバレ技法」で相手を安心させる

「うちの会社であった、怖い話していいですか?」

「実家で飼っている犬が本当に馬鹿だったっていう話なんですけど」

といったネタバレの話術は、相手が落ち着いて聞くことができるため、非常に有効である。

むやみに理由を聞かない

仲の良い友達同士であれば、WHYの質問がよく出てくるでしょうし、非常に深い話ができるものでしょう。

しかし、雑談の場合は「なぜ」と聞くと、相手が悩み込んでストレスを抱えたり、本当に話したいことを話せなくなるため、質問としては不向きである。

「考える」というステップを相手に与えることで雑談が止まってしまうので、場が重くなってしまいます。

その代わり、「どれくらい」などのHOWを使うと良いです。

褒めは最強無敵のリアクション

褒めることで、相手が気持ちよくなれば、雑談が楽しくなります。

自分も悪い気持ちにはならないので、最高のリアクションと言えるでしょう。

「ありがとう」の返しは無敵

相手が嫌味を言ってきても、「ありがとうございます。本当そうですよね」という返しをすることで、うまくかわせることができます。

相手も悪い気持ちにはならないため、「ありがとう」は無敵です。

「気づき+いいね」で初めて褒めになる

気づいたことを言えば、相手はそれだけで嬉しいですが、そこに褒め言葉を付け加えることで、さらに相手が嬉しくなること間違い無いです。

「おしゃれです」「似合ってます」「その色いいです」など、恥ずかしがらずに言えることが大事。

司会者を目指す必要はない

目指すべきは、潤滑油として場を和ませるスタイル。

これを行うために、一番実践しやすいのが、相手のいうことをそのまま繰り返すこと。

「最近、ケーキが美味しいお店を見つけたの」

ケーキねー

など、相手の話す言葉を何かしたピックアップすることで、相手が自分の話を聞かれていると感じることができ、話しやすくなります。

ビジネス雑談においては「教えてください」のスタンス

ビジネス雑談においても、その他の雑談と基本的な仕組みは変わりません。

その中で一つのスタンスが大事になります。「教えてください」というスタンスが正解です。

背伸びして対等に話そうとしないことが大事。

自分が知らないことに対しても「無知で恐縮です」と言いながら、レクチャーして貰えばいいのです。

自分の視点を持つこと

自分の視点を持つことで、雑談における自分の切り口が生じる。

例えば、コミュニケーションという視点を持っていることで、相手の話題の中で

「どのようなコミュニケーションをしたのですか?自分は〜〜〜」

というように深い話題にすることができる。

その切り口をもとに、いつでも雑談のネタを切り開くことができます。

このようなものは、人と話す上で一生ものの武器になります。

エレベーターでは自分から話しかける

大切なのは、会話の中身ではなく、話しかけたという事実です。

「部長お疲れ様です」を話しかけるだけでも良いのです。

自分から話しかけるようにしましょう。

応用「褒める」「教わる」「礼をいう」

「いつもかっこいいいですね」「そんなことないよ」    褒め

「どこで洋服を買われてるんですか」「今度教えてやるよ」    教わる

「ありがとうございます」       お礼

この3つの流れはこれまでの応用です。

雑談から本題に入る時

「ところで」や「そろそろ」ではまだまだ弱い。

「話は変わりますけど」と初めから話が変わることをずばり話すことが、とても有効です。

「ず〜と話していたいんですけど」というのも有効。

誘いには迷わずポジティブに答える

後で断るのもありなので、まずは「行きたいです」と即答することが好きです。

事実は置いておいて、まずは前向きなポーズを示せるかが大事です。

お礼のメールにはプラスα

「電車混んでましたが、無事に帰れましたか」

などの相手に寄り添う一言を付け加えることで、イメージがよくなります。

感想

自分がいいなと思った内容をざっとまとめて紹介しました。

いかがでしたでしょうか。私は、これを読んだ後に、今まで無意識であった雑談のテーマや状況に目を向けるようになりました。

まだまだ、本書を完全に実践するところまでできていませんが、少しづつ実践していこうと思います。

コミュニケーション力は一生のスキルになるはずなので、ぜひみなさん向上させていきましょう。

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