【なぜ日本の賃金は増えていないのか】アメリカに住んで気づいた要因の一つ。労働組合が弱いのでは??

アメリカでは物価も高いが賃金も多い

アメリカでは、(特に私の留学していたカリフォルニア州では)日本よりも大きな物価の上昇が起きている。

物価が上がった結果、アメリカの物価の高さは異常となっている。現在(2023年1月)はほとんどのものが日本の2~3倍の値段で売られている。例えば、ファーストフードでも1食に1500円ほど払わなければならない。

ところが、アメリカの賃金も日本に比べ、とても多い。

しかし、日本では、アメリカのような賃金の上昇がほとんど起きていないのである。

なぜ日本では賃金が上がらない?

一般的には、日本で賃金が上がらない理由として次のような要因が言われている。

・生産性が上昇していない

・転職が少ない

・賃金の低い非正規雇用者の増加

などです。

アメリカで気づいた要因

労働組合によるデモ・ストライキ

アメリカでは、おかしいことがあれば声を上げるというのが普通です。

むしろ、何かあった時に声を上げないとだめなのです。

これはアメリカの文化なのですが、これが労働組合においても繋がってきます。彼らはストライキやデモをよく行います。

私の通った大学でもデモやストライキがありました。

異常なほど規模が大きなデモ・ストライキ

私が通った大学内のストライキでは、非常に多くの大学院生が参加し、TAがいないことでクラスがキャンセルされる、バスが動かないなどの問題が起きました。しかも、これが1ヶ月近く続きました。

ハワイに行った時も、ストライキでホテルの従業員が非常に少なくなっているという問題もありました。これはかなり長期で続いています。

アメリカのストライキは日本では考えられないほど規模が大きいです。

その結果、雇用側は賃金を上げるしかないのです。

賃金が上がると

賃金を無理にでも上げると、やばいのでは??と言う声もあるかもしれません。

でも、理論上は賃金が上がれば、経済に出るお金の量が増え、循環して企業に戻るのです。そう、結局賃金を上げても、問題はそこまで大きくならないはず。(理論上は)

賃金を上げるのは、雇用者側からしたら、とても怖いことですが、今までアメリカはこうやって賃金を上げてきて今までうまくやっているのです。

私たちができること

大手企業の労働組合は機能していることが多いですが、それ以外の企業では機能していないと言う声を聞くことがあります。

「若い人が増え、あまり労働組合の重要性を知らない。」

「めんどくさい。」

などの声も実際に聞きました。それでは、一向に状況は変わりません。

自分達の未来は自分達で作る。これを意識して、歩んで行きたいなと強く思います。

*なお、本記事の著者は経済の専門家ではありません。もし、ご意見ありましたら、コメントにてご教示いただけますと、嬉しいです。

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